習い事やスクールにはほとんどと言って良いほど「体験レッスン」や、「お試し期間」というものがあります。
運営サイドの考えとして、無料や格安でサービスを体験してもらい、その後の契約を視野に入れていることはあなたも想像できますね。
受講する側にとっては最初のハードルは低い方が良いに決まっているので、リスクを負うことなく体験できるということは、それなりのメリットはあると考えられます。
しかし果たして運営する側にとってのメリットはあるのでしょうか?
無料の裏には何があるのでしょうか?
某テニススクールのスタッフから、体験レッスンの実態についてQ&Aという形で聞き取りをしてみました。
<質問と回答>
Q:無料体験レッスンの中身は、無料だけあって、ほんの触りだけしかやらないんでしょ?
A:いえ、結構がっつりやってもらいますよ?
もちろん始める前に経験の有無を聞いたり、どんなスタンスで来ているのかを会話の中でさりげなく確認します。
その人に合わせた内容で進めていきますね。
全く初めての方には握り方やスウィングの仕方からレッスンしますし、経験者ならどんどんボールを打ってもらいます。
Q:無料で体験レッスンを行うと、ただ働きになるのではないか?
A:確かに体験だけを見ればただ働きだけど、体験受講者のうちの何名かは契約に至ります。
そして、いったん入会すれば半年、1年くらいは続けてくれるので、長い目で見ればメリットはありますよ。
Q:体験だけで辞めてもいいの?恨んだりしない?
A:恨んだりしませんよ(笑)
体験だけで辞める人も当然います。
でも、まずはウチの良さや雰囲気を知ってもらうことが大事だと考えてますから、気軽に体験を受けて欲しいですね。
Q:体験レッスンの後にしつこく勧誘したりとか?
A:そこまでしつこくはしないですよ(笑)
ウチのような習い事って、地域に密着してるじゃないですか?
なのでやっぱり評判というのも気にしないといけないので、無理なお勧めはしないですよ。
でも興味を持っているからこそ体験レッスンにまで来るのだと思いますから、最低限の案内(料金やサービスなど)はしますけどね。
Q:そんなんで大丈夫なんですか?無料体験ばかりで赤字にならないですか?
A:ぶっちゃけ言うと、他に有効な宣伝方法ってなかなか無いのが現状なんですよ。
どこかに広告を出したらすぐに生徒が増えるなんて、よっぽどのブームでもない限りありえないですね。
無料体験の生徒は、言わばお客さん予備軍なんですよ。
予備軍がたくさんいればその中から入会する人も必ず出できますからね。
だからたくさんの人にまずは体験してもらいたいですね。
Q:最後に何か伝えたいことはありますか?
A:興味はあっても最初の一歩を踏み出せないって人はいると思いますが、勇気を持って一度体験してみて下さい。
皆さん最初は不安な気持ちでいっぱいですが、帰る頃には笑顔になっています。
気に入って納得してもらえたら、ぜひウチでテニスを一緒に始めましょう!
今回はテニススクールのスタッフさんにお聞きしましたが、習い事やスクールの体験レッスンを開催している側にも事情があるようですね。
いざ習い事を始めようとすると、たくさんの不安が湧いてくると思います。
料金が高いのではないか?
自分には向いていないのではないか?
コーチが恐い人だったらどうしよう?
などなど。
無料体験レッスンというシステムは、そういった不安を持っている方のために用意されています。
無料体験に対する敷居が少し低くなったような気がしますね。